What is the epigenome?

エピゲノム

ヒストン及びDNAの修飾によって与えられる遺伝子の発現レベルを制御する仕組み

エピゲノムとは、DNAのメチル化やヒストンのメチル化/アセチル化などの「修飾」によって与えられる遺伝子情報で、DNAの配列変化を伴わないで遺伝子の働きを ON/OFF制御する仕組みです。

エピゲノムの異常は、ガンや代謝疾患、免疫疾患など病気に深く関与しているとされています。

What is epigenome editing?

エピゲノム編集とは?

遺伝子の配列を変えずに、遺伝子を制御する新しい技術

これまでエピゲノムを、解析することは可能でしたが、特定の配列に限定して制御する仕組みはありませんでした。

しかしながら、ゲノム編集技術として発明されたCRISPR-Cas9などの技術を利用することで、特定のDNA領域にエピジェネティックな修飾を導入したり除去することで、目的の遺伝子を制御することが可能になりました。

従来の遺伝子編集とは異なり、遺伝子改変のリスクを軽減することができます。遺伝性疾患の他、がんや神経疾患など、さまざまな病気の治療法として注目されており、特定の遺伝子の発現を制御することで病態を改善する可能性があります。また、遺伝子治療、再生医療や老化研究など幅広い分野での応用が期待されています。