重層的で拡張性のあるパイプライン

2024年2月14日現在

初期開発/前臨床
臨床試験

コード
疾患名/疾患領域
所有権
探索/研究
リード
最適化
IND
Enabling
前期臨床
ピボタル
試験

筋疾患
MDL-101
LAMA2-CMD(*1)
(先天性筋ジストロフィー1A型)

自社

【疾患情報】

LAMA2遺伝子の変異によって引き起こされる重篤な遺伝性疾患(筋ジストロフィーの1つ)で、100万人に8.3人が罹患します。出生時または出生直後に発症する傾向があります。LAMA2-CMDの子供は重篤な筋力低下が見られ、歩行や発話、呼吸困難、心不全、関節変形、脊柱側弯症(背骨が曲がる病気)などの深刻な問題に直面し、思春期を超えて生きられない場合が多いと言われています。

【私たちのアプローチ】
 
MDL-101は、CRISPR-GNDM®技術を使い、単回投与で筋肉細胞に到達し、LAMA1遺伝子の活性を高めるように設計された遺伝子治療薬です。LAMA1は、LAMA2に類似したタンパク質を生成する為に、LAMA2タンパク質の欠乏を補い筋肉の回復を行い、LAMA 2-CMDの症状を緩和することが期待されます。

MDL-202
DM1(*2)
(筋強直性ジストロフィー1型)

自社

【疾患情報】

発症年齢は20歳から70歳までと様々で、2300人に1人が罹患する最も頻度の高い遺伝性の進行性筋疾患です。随意筋の筋力低下を引き起こし、筋肉硬直や筋萎縮、心臓機能の低下、呼吸困難などの症状を引き起こします。

【私たちのアプローチ】
 
DM1は、DMPK(DM protein kinase)という遺伝子のスプライシング異常が原因で発症する疾患である為、MDL-202はDMPK mRNAの転写を抑制し、MBNLタンパクが本来の機能を果たせるよう働きかけをすることが期待されます。

MDL-201
DMD(*3)
(デュシェンヌ型筋ジストロフィー)

自社

【疾患情報】

Dystrophin遺伝子の変異が起因で生じる進行性の筋ジストロフィーで、小児期(3歳から6歳の間)に出生した男児約5000人に1人の割合で罹患します。幼児期に運動発達の遅れが始まり、筋力低下が進行して12歳までに車椅子になり、その後、心筋症や側彎の進行し、呼吸器系の合併症など重い臨床症状が生じます。

【私たちのアプローチ】
 
MDL-201(GNDM-UTRN)は、Utrophinを再起動して、異常なDystrophinの機能を補完することが期待されます。

MDL-103
FSHD(*4)
(顔面肩甲上腕型筋ジスロロフィー)

自社

【疾患情報】

Dux4遺伝子の過剰発現が起因で生じる神経変性疾患で、1.5万人に1人の割合で罹患される進行性の筋疾患の一つです。顔面・肩甲骨・上腕の筋肉低下・破壊が生じます。

【私たちのアプローチ】
 
MDL-103は、傷害性のあるDux4遺伝子産物の発現を抑制することが期待されます。

心筋症
MDL-105
DCM(*5)
(拡張型心筋症)

自社

【疾患情報】

TITIN遺伝子の短縮変異等が起因で生じる心筋障害で、2,000人に1人の割合で罹患します。心筋の収縮力・ポンプ機能の低下により、うっ血性心不全や不整脈、血栓塞栓症を発症し、約50%が突然死に至ります。

【私たちのアプローチ】
 
MDL-105は、Titinと呼ばれる遺伝子をターゲットにし、これを発現上昇させることにより、TTNの転写活性化を生じさせ、TTNタンパク量を正常値に戻すことが期待されます。

中枢

神経症
MDL-104
Tauopathy
(タウオパチー)

自社

【疾患情報】

脳内の「タウタンパク」が異常に蓄積し、神経細胞に障害を与える神経変性疾患で、65歳以上の9人に1人(全世界で5500万人)が罹患します。発症後にゆっくりと慢性的に老化が進行し、記憶障害や言語障害、意欲低下が生じます。

【私たちのアプローチ】
 
MDL-104は、Tauを転写レベルで抑制することでタウタンパクの生成を抑えることにより、タウオパチーの病態の進行・症状を抑制することが期待されます。

MDL-206
Angelman Syndrome
(エンジェルマン症候群)

自社

【疾患情報】

新生児の1.5万人に1人(全世界で50万人)の割合で生まれてくる神経系遺伝子疾患で、UBE3A遺伝子の働きを失うことで発症し、重度の精神発達の遅れ、てんかん発作、失調性運動障害が伴います。

【私たちのアプローチ】
 
MDL-206は、通常、母方のUBE3A遺伝子における変異遺伝子によって機能欠損が起こっている状態に対して、サイレンシング機構により抑制されている父方のUBE3A遺伝子からの発現を回復させることで、UBE3Aの発現を回復させることが期待されています。

MDL-207
Dravet Syndrome
(ドラべ症候群)

自社

【疾患情報】

乳児重症ミオクロニー転換と呼ばれるドラべ症候群は、発症の頻度が4万人に1人と言われる1歳未満の乳児期に発症する重症の小児てんかんの1つです。遺伝子変異(SCN1a遺伝子の変異)により、発熱や入浴をきっかけに全身や体の片側のけいれん発作で発症し、発作が続いて止まらない「てんかん重積状態」を起こし、経過に伴って知能の発達の遅れが明らかになることが多く、歩行時にふらつきを伴うこともあります。患者さんの約10〜20%は成人前に死亡する場合が多いと言われています。

【私たちのアプローチ】
 
MDL-207は、SCN1aタンパクの発現を引き上げることが期待されます。

筋疾患

コード
MDL-101
疾患名/疾患領域
LAMA2-CMD(*1)
(先天性筋ジストロフィー1A型)
所有権
自社

【疾患情報】

LAMA2遺伝子の変異によって引き起こされる重篤な遺伝性疾患(筋ジストロフィーの1つ)で、100万人に8.3人が罹患します。出生時または出生直後に発症する傾向があります。LAMA2-CMDの子供は重篤な筋力低下が見られ、歩行や発話、呼吸困難、心不全、関節変形、脊柱側弯症(背骨が曲がる病気)などの深刻な問題に直面し、思春期を超えて生きられない場合が多いと言われています。

【私たちのアプローチ】

MDL-101は、CRISPR-GNDM®技術を使い、単回投与で筋肉細胞に到達し、LAMA1遺伝子の活性を高めるように設計された遺伝子治療薬です。LAMA1は、LAMA2に類似したタンパク質を生成する為に、LAMA2タンパク質の欠乏を補い筋肉の回復を行い、LAMA 2-CMDの症状を緩和することが期待されます。

探索/研究
リード

最適化
IND

Enabling
前期臨床
ピボタル

試験

コード
MDL-202
疾患名/疾患領域
DM1(*2)
(筋強直性ジストロフィー1型)
所有権
自社

【疾患情報】

発症年齢は20歳から70歳までと様々で、2300人に1人が罹患する最も頻度の高い遺伝性の進行性筋疾患です。随意筋の筋力低下を引き起こし、筋肉硬直や筋萎縮、心臓機能の低下、呼吸困難などの症状を引き起こします。

【私たちのアプローチ】

DM1は、DMPK(DM protein kinase)という遺伝子のスプライシング異常が原因で発症する疾患である為、MDL-202はDMPK mRNAの転写を抑制し、MBNLタンパクが本来の機能を果たせるよう働きかけをすることが期待されます。

探索/研究
リード

最適化
IND

Enabling
前期臨床
ピボタル

試験

コード
MDL-201
疾患名/疾患領域
DMD(*3)
(デュシェンヌ型筋ジストロフィー)
所有権
自社

【疾患情報】

Dystrophin遺伝子の変異が起因で生じる進行性の筋ジストロフィーで、小児期(3歳から6歳の間)に出生した男児約5000人に1人の割合で罹患します。幼児期に運動発達の遅れが始まり、筋力低下が進行して12歳までに車椅子になり、その後、心筋症や側彎の進行し、呼吸器系の合併症など重い臨床症状が生じます。

【私たちのアプローチ】

MDL-201(GNDM-UTRN)は、Utrophinを再起動して、異常なDystrophinの機能を補完することが期待されます。

探索/研究
リード

最適化
IND

Enabling
前期臨床
ピボタル

試験

コード
MDL-103
疾患名/疾患領域
FSHD(*4)
(顔面肩甲上腕型筋ジスロロフィー)
所有権
自社

【疾患情報】

Dux4遺伝子の過剰発現が起因で生じる神経変性疾患で、1.5万人に1人の割合で罹患される進行性の筋疾患の一つです。顔面・肩甲骨・上腕の筋肉低下・破壊が生じます。

【私たちのアプローチ】

MDL-103は、傷害性のあるDux4遺伝子産物の発現を抑制することが期待されます。

探索/研究
リード

最適化
IND

Enabling
前期臨床
ピボタル

試験

心筋症

コード
MDL-105
疾患名/疾患領域
DCM(*5)
(拡張型心筋症)
所有権
自社

【疾患情報】

TIN遺伝子の短縮変異等が起因で生じる心筋障害で、2,000人に1人の割合で罹患します。心筋の収縮力・ポンプ機能の低下により、うっ血性心不全や不整脈、血栓塞栓症を発症し、約50%が突然死に至ります。

【私たちのアプローチ】

MDL-105は、Titinと呼ばれる遺伝子をターゲットにし、これを発現上昇させることにより、TTNの転写活性化を生じさせ、TTNタンパク量を正常値に戻すことが期待されます。

探索/研究
リード

最適化
IND

Enabling
前期臨床
ピボタル

試験

中枢神経症

コード
MDL-104
疾患名/疾患領域
Tauopathy
(タウオパチー)
所有権
自社

【疾患情報】

脳内の「タウタンパク」が異常に蓄積し、神経細胞に障害を与える神経変性疾患で、65歳以上の9人に1人(全世界で5500万人)が罹患します。発症後にゆっくりと慢性的に老化が進行し、記憶障害や言語障害、意欲低下が生じます。

【私たちのアプローチ】

MDL-104は、Tauを転写レベルで抑制することでタウタンパクの生成を抑えることにより、タウオパチーの病態の進行・症状を抑制することが期待されます。

探索/研究
リード

最適化
IND

Enabling
前期臨床
ピボタル

試験

コード
MDL-206
疾患名/疾患領域
Angelman Syndrome
(エンジェルマン症候群)
所有権
自社

【疾患情報】

新生児の1.5万人に1人(全世界で50万人)の割合で生まれてくる神経系遺伝子疾患で、UBE3A遺伝子の働きを失うことで発症し、重度の精神発達の遅れ、てんかん発作、失調性運動障害が伴います。

【私たちのアプローチ】

MDL-206のCRISPR-GNDM® によって抑制機構を解除することによりUBE3A遺伝⼦の発現を正常化することが期待されます。

探索/研究
リード

最適化
IND

Enabling
前期臨床
ピボタル

試験

コード
MDL-207
疾患名/疾患領域
Dravet Syndrome
(ドラべ症候群)
所有権
自社

【疾患情報】

乳児重症ミオクロニー転換と呼ばれるドラべ症候群は、発症の頻度が4万人に1人と言われる1歳未満の乳児期に発症する重症の小児てんかんの1つです。遺伝子変異(SCN1a遺伝子の変異)により、発熱や入浴をきっかけに全身や体の片側のけいれん発作で発症し、発作が続いて止まらない「てんかん重積状態」を起こし、経過に伴って知能の発達の遅れが明らかになることが多く、歩行時にふらつきを伴うこともあります。患者さんの約10〜20%は成人前に死亡する場合が多いと言われています。

【私たちのアプローチ】

MDL-207は、SCN1aタンパクの発現を引き上げることが期待されます。

探索/研究
リード

最適化
IND

Enabling
前期臨床
ピボタル

試験

*1:LAMA2-related congenital muscular dystrophy = 先天性筋ジストロフィー1A型
*2:Myotonic Dystrophy Type1=筋強直性ジストロフィー1型
*3:Duchenne Muscular Dystrophy(デュシェンヌジストロフィー)
*4:Facioscapulohumeral muscular dystrophy=顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー
*5:Dilated Cardiomyopathy 拡張型心筋症

Technical Terms

専門用語一覧

リード最適化

医薬品開発の初期段階において、新しい薬の候補をさらに改良して、より効果的で安全な候補約を得るプロセスです。

前臨床試験

新しい薬の候補や治療薬の有効性、安全性、毒性などを検証する目的で、試験管内(in vitro)で細胞などを用いた試験や、マウスなど動物を用いた(in vivo)試験を指します。

IND申請

INDはInvestigational New Drug の略で、米国において臨床試験を開始するための治験届です。米国の治験届出制度では、承認されていない医薬品を使用する臨床試験、あるいは承認後であっても適応拡大または用法・用量の変更を行う臨床試験は、原則として、その開始前にIND申請が必要です。各国にはこのカウンターパートがあります。

IND Enabling試験

前臨床試験の中で、IND申請のために、規制当局の設定する要件に合致するように行う実施する安全性評価、薬物動態評価の試験が中心(一部薬効評価)となります。

GMP製造

GMPはGood Manufacturing Practiceの略で、製造管理や品質管理の基準に従って製造を行う事です、治験薬を作るためにはこれに倣って製造することが求められ、IND申請のためにIND enabling試験と並んで重要な要素となります。

臨床試験

前臨床試験の結果に基づいて、新しい薬の候補や治療法の安全性、有効性などをヒトを対象に実施される科学的な試験です。臨床試験は、厳密な倫理基準と規制に従って行われます。

ピボタル試験

臨床試験の中で、治療法の有効性と安全性を最終的に確認し、各国の規制当局(例:アメリカのFDA、日本のPMDA)に製造販売承認を申請するために最も重要かつ大規模な臨床試験です。

筋疾患

筋肉に関連する疾患や障害の総称です。筋肉の機能や構造に影響を与え、筋力低下、運動機能の喪失、痛み、筋肉の萎縮などの症状を引き起こす疾患です。

心筋症

心臓は解剖学的には循環器系臓器ですが、生理学的には筋肉組織として筋肉組織としての特性が重要で、多くの心臓の病気は心臓の筋肉としての機能が低下することによって引き起こされます。心筋症は、筋疾患のうち心臓の筋肉(心筋)に異常があり、その結果心臓の働きを維持できなくなる病気の総称です。

中枢神経疾患

中枢神経系(脳および脊髄)に影響を与える疾患や障害の総称です。中枢神経系は身体の様々な機能を調整する重要な役割を担っており、この部分に問題が生じると、身体の運動機能、感覚、思考、認知、感情などの機能に影響を与えることがあります。